桜涙
見知らぬ土地
私は変な気持ちに包まれながらもお墓を参った。
でも、なんだか身体がだるかった。
「うッ…あれ?ここは…」
さっきまで沖田総司のお墓の前にいたはずなのに目の前にはただの雑草が生えているだけだった…
横を見ると翔汰が頭を抱えて座り込んでいた。
「めご…俺ら何してたんだ?」
「何って沖田総司のお墓参りに行ってたじゃん。」
「でも、ここさっきまでいたところと違うよな…」
「うん…」
墓地に行くまでに通った道にはこんな道はなかったから段々不安になってきた。
太陽はもうすぐで山に隠れそうでカラスは四方八方に飛んで行った。