桜涙
2人の間に沈黙が少しの間続いた。
そして、翔汰がその沈黙を破った。
「とりあえず誰か探してみないか?」
「うん。」
とりあえず私達は太陽がある方向へと進んでみた。
太陽を追っていたらちゃんと町に行ける気がしてきた。
昔お父さんにも教えてもらったのを思い出した。
『迷ったら西に行け。そしたら必ず何かに出会うから。』
お父さんが適当に言っただけかもしれない…
だけど今はただそれを信じるしかなかった…