桜涙





  2人の間に沈黙が少しの間続いた。


  そして、翔汰がその沈黙を破った。


 「とりあえず誰か探してみないか?」

 
  「うん。」

  
  とりあえず私達は太陽がある方向へと進んでみた。


  太陽を追っていたらちゃんと町に行ける気がしてきた。


  昔お父さんにも教えてもらったのを思い出した。


  『迷ったら西に行け。そしたら必ず何かに出会うから。』 

   
  お父さんが適当に言っただけかもしれない…


  だけど今はただそれを信じるしかなかった…


   

  
< 21 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop