桜涙
長い間歩き続けていた私達にとってそのほのかに見える光は希望の光だった。
その光とは想像以上に距離がありなかなか着けなかった。
「翔汰…あの光って本当にあるよね?さっきから結構歩いてるけど全然着かないよ…」
「心配すんな。あの光は絶対あるから。」
翔汰は私の方を振り返らないからどん顔をしてるのかわからなかった。
だけど翔汰は何かを確信しているかのように見えた…
「うわッ!!」
私の視界は急に真っ暗になった。
それと同時に何かが私にぶつかってきた。
それは翔汰のブレザーだった…
「めごその格好寒いだろ?俺のブレザー貸してやるよ。」