桜涙
目から涙が溢れ出してきた…
頬を流れる涙はとても冷たかった…
「…-ッ…ァァ…」
声には全然出なかったが泣き叫んだ…
これからどうしよう…
知らない場所、知らない人たち…
どうやったらもとの場所に戻れるんだろう…
あの時、翔汰に腕を離してもらわなければよかった…
周りの人たちがどんな風に思ってようと気にしないでいたらこんな事にはならなかったのに…
翔汰…
どこにいるの?…
絶対、また会えるよね?
次会ったときにはもう一度私を包み込んで…
それでまた、いっぱい新撰組の事について話そうね…
「なぁ?」
その時、後ろから声がした。