桜涙


  

  私は男の人を見てみると、その人は髪は短く、袴は少し着くずされており口の周りには米粒が少し付いていた。


  男の人は出てきた扉を開けた。


  「おい、みんな!沖田さんがナンパしてきたらしいぞ」


  「原田さん!私はそんな事してません。」


  沖田総司は少し慌てていた。


  「沖田さんがそんなことする訳ないだろ…原田何言っているんだ?」


  「そうですよ。原田さんと違うのですから。沖田さんを原田さんと一緒にしないであげてくださいよ。」



  中から男の人が2人出てきた。


  1人は体格がよく、もう1人は見かけは私と同じくらいの年齢に見えた。



  「え、本当に女がいる…沖田さん本当に…??」


  男の人は沖田総司を疑いの目で見ていた。


  もう1人の人は彼ではなく私を見てきた。



  「本当に違いますから。表の通りでさっき助けたんです。」


  「あぁ、なるほど。」


  男の人達2人は声を揃えた。




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