桜涙



  沖田総司を見ていた人は私を足のつま先から頭のてっぺんまでじっくりと見てきた。


 
  「それにしても、この子可愛いなぁ。」



  「ですよね。この辺ではあんまり見かけない感じですし…」



  みんなが私をじっくりと見てきた。


  あんまり男の人に見られることなんてないので照れてきた。


  「い、いえ、私は別に可愛くもないし…」



  「そんなことないよー。君俺の好みだよー。」



  「原田は本当に女癖悪いなぁ…」


   いつもこんな様子なのかと分かるぐらいみんな呆れていた。


  「まぁ、俺も沖田さんのナンパした子には手出せませんけどねー。」



  「だから、違いますよ!原田さん!」


  彼はあわあわとしていて少し子供みたいに見えた…。


  私が想像していた沖田総司とは違うけど、この人は可愛くて優しい人だとわかった…





        
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