桜涙
「はい、お茶どうぞ。」
「ありがとうございます。」
ここの人たちはみんな優しいなぁ…
本で読んだ時のイメージとは違う。
私はお茶を飲んだ。
お茶は抹茶の様に苦かったがその中に甘味があった。
「お連れしました。」
同い年ぐらいの男の人が帰ってきて、その後ろには体格がよく、身だしなみが整っている人が歩いてきた…
この人が近藤勇…
「やぁ、初めまして。こんばんは。」
「初めまして。こんばんは。」
近藤勇が座るとその周りに沖田総司以外の人たちが座った。
だけど、沖田総司だけは私の横に座ってくれていた。
「あの…近藤さん、この子をここにおいてもいいですか??この子落とし子らしいので…。」
「ん…それは困るなぁ…。この子に何か危険なことが起きても保証できないからな…それに今はトシがいないから勝手に決めたら怒るだろうし…」
近藤勇は腕を組み考えてくれているようだが、断られてしまった。