桜涙




  少しの間沈黙が続いた。


  「はぁ…お前達がそこまで言うなら仕方ないなぁ…」


  「じゃあ、いいんですか??」
 

  沖田総司は驚いたように聞いていた。



  「あぁ、だけどトシが帰ってくるまでだけな。」


  「ありがとうございます。」


  私はすぐお礼を言った。


  「よかったですね。」


  沖田総司や周りのみんなはニコニコしていた。


  よかった…


  本当によかった…


  「近藤先生ー!!ありがとー!」


  お米を口につけている人が近藤勇に飛びついた。


  誰よりも一番喜んでいた。

    
  「原田、少し離れろ。口の周りの米粒が付くだろ。」


  彼は口の周りを手で触って手に付いたお
を見ていた。

  
  「え、口の周りに米ついてたの?何で誰も言ってくれないんだよ-!女の子の前だから恥ずかしいじゃないか-!」


  みんなそれを聞いて笑い出した。


  いつもの事じゃないかと言われていた。
  

  私も凄く真剣に言っているので思わず笑ってしまった。


  
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