桜涙



  翌朝。


  目を開けるともう空は明るく人の声が聞こえた。


  私は布団から起きあがる気が起きなかった。


  その時扉が開いた。

  
  「愛ちゃん、起きましたか?」


  部屋に入ってきたのは藤堂さんだった。


  「はい…」


  私は元気がなかったのか元気に返事が出来なかった。

 
  「ご飯作ったので食べに行きませんか?」


  「いえ…今は遠慮さしてもらいます…ごめんなさい…」



  体が重かった。


  でも、風邪とかをひいているのとは違う感じだった。


  何もする気が起きない。


  「そうですか。また何か食べたくなったら言ってくださいね。」


  「はい…」


  私のためにご飯を作ってくれたのに…


  ごめんなさい…


  
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