桜涙
少しの間沈黙が続きましたが桜吹雪が吹くとその沈黙は途切れた…
「愛、私はーーーーーー…」
桜吹雪の風のせいで何を言っているのかわからなかったが沖田先生の口は“好きだ”と動いていた。
「沖田先生、何て言ったのですか?すみません、桜吹雪の風の音で聞こえませんでした…」
私がそう聞くと沖田先生の顔が少し赤くなったのがわかった。
「もう一度だけ言う、お前…早乙女愛の事が好きだ」
「私も沖田先生の事が好きです」
間をあけずに私が言うと沖田先生はクスッと笑った。
「これからは総司でいい…」
「わかりました…そ、総司…」