桜涙
《○○、○○駅でございます。》
「あ、着いたから行くぞ」
「うん」
電車を降りるとすごい人混みだった。
私は人の波にのまれ班の友達とはぐれてしまった。
どうしよう…
このままじゃ迷子になっちゃうよ…
とにかく階段の近くまで行きみんなを探してみた。
だけどみんなの姿は全然見つからなくって不安になってきた…
立ち止まってても何も解決しないので私はみんなを探しに行くことにした。
だけど、少し進んだら急ぎ気味のサラリーマンにぶつかってしまい体のバランスを崩してしまった。
私は危ないと思って目を瞑った。
目を開けても痛みも感じなかった。
「あっぶねーな。しっかりしろよ」
そう、そこには幼なじみの翔汰(ショウタ)が私の体を支えてくれていた。