ドロップキック【ワタシとアイツ】

「片山君、ワタシってバカだよね。勘違いにも程があるよ…ね。あはは、何かバカ過ぎて笑っちゃうよ。」



空を見上げていたアイツは、顔を地面に向けた後、ゆっくりワタシに向かってポツリ



「俺は、笑えない。勘違いさせてしまったの俺のせいだし・・・。俺には笑えないよ。」


真剣な表情というか、なんか責任を感じているような表情のアイツ


こんな顔、今まで一度も見た事がないワタシは、少し戸惑った


なんか言わないと、思いながらもなかなか言葉が見つからない。

必死に、心の引き出しを全部開けてみたけど、何も入ってない、、、