ドロップキック【ワタシとアイツ】
「ただいま。」


家に着くと、また誰も居ない部屋にポツリ呟いている。


部屋に入り、電気をつけワタシはゆっくりベッドに座り、一点を見つめた。



「頼むよ。明日一緒に頑張ろうね。」



ベランダの窓に、ハンガーで掛けている試合用のピンクのコスチュームに呟き尋ねた。


服が答えるワケもなく、沈黙が流れていたけど気にせず、ベッドに横になった。


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