ドロップキック【ワタシとアイツ】
会場のロッカーで、コスチュームに着替え、軽く準備をしていると、麻希ちゃんがワタシに近づいてきた



「いよいよですね。緊張してますか?」


そっと肩を揉みながら、ワタシに尋ねてきたので、ワタシは正直に頷いた



「ヤバいよ!ヤバいよ~!麻希ちゃん!」



「まあまあ、落ち着いて下さい!リラックスです!負けたら死ぬわけじゃないんですから!」


慌てているワタシがおかしかったのか、麻希ちゃんはクスクス笑い励ましてくれた。



その言葉のおかげで、少しリラックスができたのか、少し笑みがこぼれた。



「よし、時間だ!行くよ!」



午前9時55分



試合リングに向かう


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