ドロップキック【ワタシとアイツ】
視線を声のする方に向けると、アイツが観客席に居た



「あはは。ダサい所見せちゃった。」



ワタシは笑みをこぼすと、ゆっくり立ち上がった



「イタタ、痛い、」




【わぁー、頑張れ!!】



立ち上がると、観客席から大きな歓声と大きな拍手が鳴りだす、、、



「ユメ!今よ!必殺技よ!」



斎藤先輩がワタシの背中を押すように、大きな声で叫んだ



その声に小さく頷き、ワタシは高く飛び上がり、フラフラ状態の相手めがけて両足を出した。




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