ドロップキック【ワタシとアイツ】
「何だよそれ~」

コーヒーを飲み干すと、ひょっと立ち上がり空き缶入れのカゴに、投げ捨てた。

「じゃあ、俺行くわ。」


と、人混みの中にアイツは消えて行った。
しかし、消え去っていった片山君をまだワタシは、目で追っていた。


あれから、2年経ってもカッコイイなと改めて思い、ヨイショと20歳の若者が言わないかけ声で、立ち上がった。

「あっ、連絡先聞いとけば良かった~」

すっかり、逢えた事に舞い上がってるなワタシ。


でも、このコンビニでバイトしてるなら、毎日逢える?


なんて、想像しただけで、鼻血が出そうになるぐらい興奮してくる。
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