染色シンデレラ
one
ナイショ
冬谷千景。
趣味は特になくて
今はアイドルのspiritsが好きって言うことになってる。
流行ったモノはすぐ追いかけて
まわりが冷めたらすぐ離す。
本当に自分の好きなモノが
分からないんです。
「昨日MU-Love見た?」
「みたみた!spirits出てたし」
「京平超かっこよくなかった?最後のポーズのアレ!」
「いやいやあの曲はレオのがいけてたっしょ」
「チカもみたでしょ?」
『うん!見たよ!瞬介かっこよかったね』
思ってない言葉だけはすぐ口からこぼれる。
高校のお昼休みの教室は嫌い。
いつも一緒にいるミオナ、リホ、アヤに囲まれてしゃべる時間が一番嫌い。
かといって3人が嫌いな訳じゃない。
今人気の若手アイドルspiritsは3人のお気に入りみたいで
私もそれに合わせてた。全然興味ないのに。
「そーいえば・・・昨日夏村とぶつかったんだけど、」
「うわ、ミオナドンマイじゃん」
「そん時みたんだよ、夏村のipod、あいつ
Lotus聞いてんの。遅くね?みたいな」
「今時lotusとかないわ~」
4人の視線は一気に窓際に移る。
・・・夏村。
一番後ろの席でほおづえをついて、窓の外を見ながらイヤホンを耳にしていた。
夏村君は「クラスで浮いている」という表現が一番似合う。
運動神経はいいけど頭は別に悪くもないしよくもない。
あまり人と話したがらなくて常に一人。
だけど顔はちょっとかっこよくて新学期にリホがさんざん声かけてたんだけど
会話がすぐとぎれたり、まぁそんな感じだった。
趣味は特になくて
今はアイドルのspiritsが好きって言うことになってる。
流行ったモノはすぐ追いかけて
まわりが冷めたらすぐ離す。
本当に自分の好きなモノが
分からないんです。
「昨日MU-Love見た?」
「みたみた!spirits出てたし」
「京平超かっこよくなかった?最後のポーズのアレ!」
「いやいやあの曲はレオのがいけてたっしょ」
「チカもみたでしょ?」
『うん!見たよ!瞬介かっこよかったね』
思ってない言葉だけはすぐ口からこぼれる。
高校のお昼休みの教室は嫌い。
いつも一緒にいるミオナ、リホ、アヤに囲まれてしゃべる時間が一番嫌い。
かといって3人が嫌いな訳じゃない。
今人気の若手アイドルspiritsは3人のお気に入りみたいで
私もそれに合わせてた。全然興味ないのに。
「そーいえば・・・昨日夏村とぶつかったんだけど、」
「うわ、ミオナドンマイじゃん」
「そん時みたんだよ、夏村のipod、あいつ
Lotus聞いてんの。遅くね?みたいな」
「今時lotusとかないわ~」
4人の視線は一気に窓際に移る。
・・・夏村。
一番後ろの席でほおづえをついて、窓の外を見ながらイヤホンを耳にしていた。
夏村君は「クラスで浮いている」という表現が一番似合う。
運動神経はいいけど頭は別に悪くもないしよくもない。
あまり人と話したがらなくて常に一人。
だけど顔はちょっとかっこよくて新学期にリホがさんざん声かけてたんだけど
会話がすぐとぎれたり、まぁそんな感じだった。