桃色☆クローバー
先陣を切って歩いていた、
えっと‥‥
飛鳥先輩?とやらが振り返ったと同時に切り出した。


「蓮美さん。あなた、葉澤様とはどういったご関係ですの?」


ずいぶん唐突なんですね。


「関係も何もただの先輩ですけど。」


心の中とは正反対にアタシは少し強気に言った。


ボソッ「生意気」


むっ。

いきなり呼び出していて失礼な人だなぁ!


「あなたまだ登校二回目でしょ!?なんで葉澤様のこと知ってるのよ!」


むむ。

そんなんあんた達に関係ないじゃない!

と思いつつ、心を少し落ち着かせて事を荒立てないように冷静に答えた。


「学校で倒れた時に葉澤先輩がいろいろ助けてくれたんです。
今日は朝たまたま会ってお話していただけです。」


「ふん。葉澤様はお優しいから。あまり葉澤様に近づかないでくださる!?」


っはぁ!

むかつく!

何この人!

なんであんたにそんな事言われなきゃいけないの!!?


「どうしてですか!?別にただ話してただけじゃないですか!」


アタシは理不尽な言葉にむかついて少し声を荒げた。



「ちょっと!先輩に向かってその口の聞き方は何?」





「先輩だからって初対面の人に失礼なことを言ってるのはあんた等でしょ!」


「何こいつ!」

「あんた首席だからって調子に乗ってるんじゃない!?」


アタシの言葉に先輩達の顔色が一気に変わった。


でも頭にきてるアタシはそんな事お構いなしに思った事をぶつけた。


「調子になんか乗ってません。首席がすごいなんて思ってないし、自慢することじゃありませんから。」


「そうよ!今年はレベルが低かっただけであなたが学年トップなんて偶然よ!」

「そうですわ!それにあなたみたいな口の悪い人が葉澤さまとお話するなんて言語導断ですわ!」


ああぁぁあぁあ!!

あったまにくる!

こうゆう人たちって大嫌いッ!!

本気で頭にきたアタシは一度深呼吸してからニッコリ笑って言ってやった。


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