桃色☆クローバー
「ふぅ〜」
「いっぱい買ったね」
「うん♪」
「満足しましたか?」
「うん、満足ぅ〜♪」
いっぱい買い物をして大満足で上機嫌なアタシの頭を撫でてくれる清矢。
「清矢〜?ありがとう」
「ん。」
さらにイイコイイコしてくれる清矢。
ほんと良い弟を持ったなぁ♪
「じゃ、そろそろ帰ろっかぁ?」
「うん!」
アタシは大量に買い物をしたけど、清矢は殆ど買わなかった。
清矢はいつもそうだ。
アタシと一緒の時はアタシの買い物に付き合ってくれる。
清矢は一人で買い物に行く人だから自分の物は良いんだって。
あまり物欲がないらしい。
清矢にも荷物を持ってもらってるけど、歩いて帰るのは大変なのでタクシーで帰ることにした。
すぐに清矢がタクシーを拾ってくれて乗り込むと急に眠くなるアタシ。
子供みたいで恥ずかしいからいつも我慢するんだけどいつのまにか寝ちゃってるんだぁ……
今日もまた眠ってしまって清矢に起こされて車から降りる。
眠くて虚ろなままリビングに行ってソファに座る。
「桃化粧落とさねーの?」
「ん〜」
……………
「あ、寝た」
清矢が何か言った気がしたけどアタシはそのままソファで眠りに就いた。
「ただいま〜」
「ん、おかえり」
「あら?またモカはソファで寝ちゃって」
ママの声が聞こえるけど気にする事無く眠り続ける。
気持ちいぃー
「桃、桃」
んー
「桃」
ん。
まだ眠いょ。
「桃」
んぁ…
「うーん…」
起きなきゃ…
ゆっくり起き上がり目を擦る。
メイク落とさなきゃ…
まだフラつく体を動かしてなんとか顔を洗った。
冷たい水で目が覚める。
リビングに戻るとやっぱり荷物はなくて自分の部屋に向かった。
いつも清矢が荷物を部屋まで運んでくれる。
アタシは部屋に入り荷物の整理を始めた。