桃色☆クローバー

嫌いな学校で


あの後家に帰ってから学校に行く準備をして歩いて学校に向かった。
学校までは家から歩いて五分くらいですごく近い。近いからこの学校を選んだんだけどね!
電車って苦手だし、バスには一人では乗れないし。まぁ滅多に乗らないからただ仕組みがわからないだけなんだけど、、、






学校に着いたアタシはまず職員室に向かった。自分のクラスを聞くために。


実は入学してから学校に行くのは今日が初めてだったりする。

理由はまぁ、、、

色々とあるけど、一番はだるいから。
学校ってそんなに好きじゃない。
勉強は好きだけど、自分のペースでやりたいし、人に強制されたくないって思う。


アタシって冷めてるかな?
よく言われるんだ。親にも親友の麻紀にも。
自分ではそんな事無いと思うんだけど。。。




ぼんやりしながら学校の敷地に入る。

入試の時に一度来ただけだったから、改めてよく見るとその敷地の広さにビックリする。

正門から入ってすぐに上り坂になっていて、その先に守衛さんがいる内門を潜ると左に長〜いアスファルトの通がある。
まわりは桜の木で視界が遮られている。
その道を行くと左側に校舎が見えてくる。
右側は木で区切られているけど細い通路があって先には職員棟がある。

アタシは細い通路を通って職員室にむかった



職員室に着いたアタシは静かにドアを開けた。

「失礼します」

今は授業中らしく、職員室には数人の先生しかいなかった。

「どうしたの?」

近くにいた女の人に聞かれて、慌てて事情を説明する。


先生かな?
若くて綺麗な人。


「あの、一年の、蓮美桃香です。ずっと風邪で休んでてクラスがわからないんで。」


・・・風邪なわけが無いけど、親がそう連絡しておいてくれてたのでそう言う。

「あぁ、蓮美さんね、聞いてるわ。今ちょうど担任の先生の授業だったと思うから行きましょ。ちょっと待っててね。」

「はい。お願いします。」
心の中で、授業中に教室入るのかよ!と呟きながら、笑顔で軽くお辞儀をして女の人が席を立つのを待った。
< 6 / 106 >

この作品をシェア

pagetop