桃色☆クローバー
あの日から一週間。



聖には会ってない。



会ってないってゆうよりアタシは避けていた。



どんな顔したら良いのか分からなかったから。



聖がどうゆうつもりであんなことしたのかも分からないし。



何度か聖からメールがきたけど返せなかった。



だって呼び出しなんだもん。



放課後部屋にこいってゆう命令形で……



アタシも馬鹿じゃないし行ったらまた、キスされちゃうかもしれないのに行けるわけない。



返信しなかったらメールはこなくなった。



来たら困るんだけどこなかったらこないでなんだか淋しい気もしてしまう。



でもそれは気付かないフリ…。



今まで携帯をあまり気にしたことがなかったのにここ一週間はちょこちょこ携帯を確認するようになっていた。



今日も朝起きて一番に携帯をチェック。



深夜に一度だけ聖からメールがきたことがあった。



だから朝もチェックするようになった。



今日もメールはきてなかった。



はぁ。



自分から避けたくせにいちいち小さくショックを受ける自分が疎ましい。



ショックを受けてはそんな自分にがっかりしてそしてまたそれを気付かないフリ。



馬鹿みたい。



ほんとそう思う。








朝からへこみながらだらだらと学校へ行く準備をした。






「モカおはよう」



朝から元気なママが鼻歌を歌いながら食器を洗っている。



毎日の光景。



「おはよ〜」



朝ご飯のパンを食べてテレビの天気予報を見ていると麻紀との待ち合わせ時間が近づいてきたので重い体を動かして学校に向かった。



< 74 / 106 >

この作品をシェア

pagetop