桃色☆クローバー

アタシの家から歩いて5分のところにアタシのお気に入りのお花屋さんがあるのでそこで花束の予約をした。



ママが気に入ってるお店でもあって、アレンジメントが可愛いって若い人から人気のあるお店なんだ!



店員さんもお姉さんばかりでセンスがいいのだ♪



お花を選ぶとき何がいいか麻紀に聞いたら考え込んじゃって、アタシも悩んでいたら店長の晴子さんが送る相手はどんな人かと聞くから麻紀が外見から性格まで事細かく説明しだしちゃってアタシは呆れながら聞いていた。



その説明を聞いて晴子さんがお花を何本か選んでくれた。



男らしくて優しくて、でも繊細な人だという麻紀の説明(←簡潔にまとめた)を受けた晴子さんが何本か選んでくれたお花はとてもたっちゃんぽかった。



麻紀もアタシも納得でそのお花をつかって花束を作ってもらうことにした。



明日が楽しみ♪






満足してお店を後にしたアタシたちはここで解散した。






朝からズット頭から離れなかった聖だけど、放課後は何も考えずに過ごせた。



ベッドに入る前、聖の顔が浮かんだけどあまり考えないようにしてゆっくりと眠りに就いた。










―――――――――――


「…い……」


「おい……」


ん?
何?
だれかの声がする…


「桃香」


…アタシを呼ぶ声。


眠気眼でゆっくり周りを見渡すけどだれもいない。


真っ暗ななかアタシは声の主を探そうと目を凝らすけど何も見えない。


あれ?
ここ、ドコ?


足元はひんやり冷たくて体が身震いした。


「桃香」


同じ声が後ろから聞こえた気がして振り向くとそこには………


聖がいた………


どうして聖が…?


ここはドコなの?


静かな沈黙のなか優しく微笑む聖に尋ねようとすると先に聖の口が動いた。


「桃香、お仕置きだな…」

えっ?


みるみるうちに口角が上がり綺麗な緑の瞳からは光が失われ恐怖を感じさせるような漆黒の瞳が姿を現した。


こわい……
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