桃色☆クローバー
自分の方向音痴を今は設計のせいにしてもう一度歩き出した。


その階にはなかなか階段がなくて結局あったのは正反対の壁にあったのであたしは苛っとしながら階段をかけ降りた。

が、また階段は途切れてしまい走って階段を探した。

そしてやっぱり壁に突き当たるとまたまたやっぱり階段を発見した。


どうやら階段は交互で左右にあるらしい…

まったくなんて面倒な創りをしてるの?

思い通りに事が進まなくて苛立ちが先だって、さっきまでの暗い気分はどこへやら…


と、そこであたしは当初の目的をわすれていた事に気づいて、今通ってきた道のりを思い出してみた。


…たぶん、トイレはなかった気がする…


そうそう、トイレを探してたんだものね、階段に気を取られて忘れちゃってたよ。

で、トイレは無かったわけだからまた下に下りてみよう、という結論に達したので更に歩を進めた。



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