ツラの皮

俺の目にアイツが単純明快バカに映るように、麻生の目には俺が同様に見えているのかもしれない。


同等に見られるのは甚だ不本意だが。







「で、喧嘩でもした？・・・って、君等の喧嘩ってほぼ日常会話じゃないか。何を今更。」




ホラ、言ってごらんとあくまで上から目線なのがムカついたが、それを承知でここに来たのだ。


言葉を選び一思いに尋ねた。




「ホンキとアソビと一体何が違う？」








一瞬目を丸くした麻生は、怪訝そうに首を傾げた。






「それは君の気持ち？本気だと思ってたけどやっぱり今までの遊びと変わらないって？」


「………いや。」




麻生相手になんでこんなことを……と思わないでもないが。



ここをごまかすとどうにもこうにも話が進まないので、渋々ながら認めてみる。