ツラの皮



「ちょ…部長…あのっ……」


「碧樹、断るにしてもこんな…宮下さんにもユリカちゃんにも失礼だろうが。」


「スミマセン。折を見てとは思ったのですが、彼女の覚悟がつく前に、コッチの話が思いもかけず早く進み始めたので、こんな形になってしまいました。」


「いや、ちょっと……っ」


「碧樹クン。君には将来ウチの娘をもらってもらうつもりだったんだがな?」


「申し訳ありません、宮下さん。ユリカとは幼い頃からの付き合いで僕にとっても大切な存在であるのは代わりありません。ですが、それはあくまで妹のような存在なんです。」


「あの…ちょっと……」


「オマエというヤツはナニを勝手に―――」



「まぁいいじゃないの、アナタ♪そりゃ、宮下さん達には大変申し訳ないとは思うけど…私はアックンが決めた相手が一番だと思うもの。」


「そうよね。碧クンが義息子じゃないのはザンネンだけれど…私も碧クンの気持ちが一番だと思うわ。」




って、夫人方!?

目がハートでうっとりしてますが。




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