ツラの皮





「…………あ~……悪ぃ。」


「………ぅん。」



か、身体が、いう事を効かない……っ。



お互いイイ歳してどんだけ盛り上がっちゃってんデスカ…って。


気恥かしいような居た堪れないような半笑いが互いの顔に浮かぶ。




結局高遠が先にシャワーを使って、その間にどうにか動けるようになった私も使って。




「忙しなくて悪ぃ。」


「いや、それお互い様だし。」


「て、結局何の話もしてねーし。」





目的地の途中まで一緒に足早に歩きながらの会話。


身体はガタガタだし、朝日はキイロイし、時間一杯一杯だし!!


サイアクのハズなのに




―――テンションはサイコウ。





それは隣の高遠も同じようで。



異常な程にスッキリした男前が朝日にマブシイくらいだわ。


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