ツラの皮
「どーいう事ですか!?何で私まだ部長のフィアンセだと思われてんですか!!誤魔化すなり本当のコトいうなり、ともかくなんとかして下さい!!!」
扉に使用中のタグを掛けて、中に入り込むなり部長を罵倒した。
高遠と喧嘩したのも元はと言えば部長の所為なのよっ!!
(私が麻雀に連れてった所為なのは忘れる)
お行儀も悪くテーブルに浅く腰を掛け、私の訴えを聞いていた部長が面倒臭そうに肩を竦めた。
「婚約が破談になった途端に恋人とも別れたんじゃ、怪しまれるだろうが。」
「そんなコト知りません!!部長のアブナイ性癖がバレて興醒めされたとか、理由なんて適当にでっちあげればイイじゃないですか!!」
「…俺にそんな性癖はナイ。」
俺をなんだと思ってるんだ、とでも言いたげな顔されてもねっ。
…って、話が微妙にズレテルし。