ツラの皮







それから数日後のウィークディ。


軽い残業を終えた私は穂積クンのマンションへ向かった。


昼休みに召集命令が掛かってきたのだ。


自分が基本、平日休みだからって勝手なこと。


でも、今回ばかりは報告があったので私も異は唱えない。






が、すっかり忘れていた。






今日は誰が来てるんだろう~、と平日に集まる面子を思い浮かべながらリビングに踏み込み硬直した。




馴染みの卓についていたのは穂積クンをはじめ、高遠、麻生さん、と彼と休日を共にする仕事のメンバーだ。






あの晩のことはきっと落ち込んだ私を見るに見かねた高遠流の慰めで。



高遠にしてみればあんなことに大した意味はなくて。


私が真に受けるようなことは何もなくて。






こ、コドモじゃないんだし?







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