ツラの皮
下手に意識するとまた
「俺のことが好きなんだろ」
とかからかうに違いないし。
結論付けて、平静を装おうことを決定したけれど不意打ちに対応出来ず。
入口で立ち尽くす私はあからさまに挙動不審。
救ったのは思いもかけずロクデナシの帝王。
「なぁに仁王みたいに立ち尽くしてやがる。始めるからハヨ座れっつーの。」
「あ、う、うん。」
いつもどおりの声に些か緊張がほぐれ、なんとか動くことは出来た。
油の切れたロボット並みだけど。
あ、大事なこと言っておかなきゃ。