ツラの皮




「ちょ、何すんのよ!」


「うるせぇバカ!どこまでハズせば気が済むんだオマエはっ!あ゛あ゛っ!?どーでもいい事はベラベラ喋るくせに肝心な時に肝心なところすっぽぬかしてんじゃねぇよ、ドアホ!」




本気で怒ってるのか珍しく顔が赤い。





ってか、すっぽかし……?

いや、すっぽぬかし?


……はい?





「な、何をそんなに怒ってんのよ。そりゃ、アンタには大迷惑かけたかもしんないけどこうしてちゃんと謝ってるでしょっ?」


「黙れ、大馬鹿が!!」



卓上をひっくり返しかねない言い争い。



しかし仲裁に入る者は皆無。



何故なら残りの二人は何が可笑しいのか文字通りの抱腹絶倒で床を毛虫のようにのた打ち回っていた。



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