ツラの皮



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ビギナーズラックというものか小さい勝利を収め、競馬に対する荒熱が冷めたのを頃合に私たちは競馬場を後にした。





運転は「オマエに任せていたらギャンブル巡りにされかねん」と嫌味を放った高遠が買って出た。



程なくして着いたのは繁華街。


特に観たい映画もないと意見が一致して、適当に店を冷やかして回ることになった。







って、

今一度確認しておきますが、ホンジツは奴隷酷使日なんですよね?




なんか、これじゃあまるで本当にデート………。




ち、違うし!



この性悪男のことだから私を油断させた後で筆舌しがたい重労働をさせる魂胆に違いない。




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