蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—
◇欲しがる心
心を閉ざしたのは、悠介との思い出を私の中に閉じ込めたかったからなのかもしれない。
大切な一年間の思い出を、誰にも邪魔されたくなくて。
忘れられない恋がある。
忘れられない人がいる。
それは、24年も生きていれば当たり前の事かもしれない。
それなりの恋愛をして、別れを経験した人であれば、誰でも。
でも。
その人とこんな風に再会する人は、少ないと思う。