蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—
覗き込むみたいにして聞かれて、慌てて目を逸らして首を振る。
課長はそんな私を笑いながら、プリンをテーブルに置いた。
「あとでコレのお礼をみんなに言わないとな。
吉野も食べてくだろ?」
「あ、いえ、私は……」
「抹茶プリン、好きだったよな。
今でも変わらない?」
「……はい」
覚えていてくれたのが嬉しくて、声が小さくなった。
入っていたスプーンを私の前に置いてから課長が取ったのは、プレーン味。
珍しい味があれば手をだしてみる課長だけど、最後は、普通のが一番だなっていうのが課長のいつものパターンだった。
だから、プレーンだけ3つにした。
変わってないといいなと勝手な期待を込めて。
「課長も……変わらないですね」
目を伏せながら言うと、課長が優しく微笑んだ。