蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—
「そんな事、できません……っ」
「できるよ。この間は呼んでくれたし」
「どいて……離してください」
だんだんと課長に支配されていく頭。
暴走しそうになる本音。
そんな中で振り絞って言った抵抗の言葉は、困り顔で微笑んだ課長に却下される。
「無理。すぐに否定しない優花が悪い。
それに、優花の抵抗は俺の気持ちを煽るだけだから」
頭の中を色んな迷いばかりがウロウロと行き来する。
―――私は、何をしたいんだろう。
課長と、どうなりたいんだろう。
もう、傷ついたりしたくないから、距離を置いて。
なのに、課長を拒む事もできなくて。
一緒にいたい、なんて思ったりして。
心の中にあるのは、課長を好きって事だけなのに……。
矛盾ばかりが頭の中にあって惑わせる。