蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—
「興味本位?」
「じゃあ、懐かしさですか?
だとしても、やめてください」
「興味本位でも懐かしさでもない。
誰がそんな事言った?」
「言わなくても分かります」
「分かるわけないだろ。
優花は俺と違って洞察力に長けてないんだから。
第一、興味本位じゃない」
「嘘ばっかり……っ! だって、彼女が―――」
「―――嘘じゃねぇよ」
ふわって、懐かしい香りに包まれたと思った瞬間にはもう、唇が重なってた。
薄く香る香水。
私の頭を抱きかかえる、逞しい腕。
少し、強引なキス。
全部が四年前と変わっていなくて……。
勝手に反応した涙が溢れそうになった。