蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—
「そうじゃないよ。
前の週の金曜の夜……優花が泊まった時、優花に触っただろ?」
「あ……はい」
キスして、胸を少し触られたくらいだけど、思い出すと顔が熱くなる。
「そん時の優花が頭から離れなくて……。
一度触ったりしたから、優花の顔見るたびまた触りたくなって歯止めが利かなくなるのが嫌で避けてたんだ」
「……本当に?」
「本当に。ガキっぽくて申し訳ないけど……。
大学の時も調子に乗って部屋に誘ったりして嫌われたから、もう同じ事繰り返したくなかったし」
「大学の時って……私、課長を嫌いになった事なんて一度もありません!
さっき、松浦に言ってたの聞いてたんですよね?
ずっと前から好きだって」
「聞いてたけど、会社で会ってからって事だろ?
それに、四年前、俺の部屋にこなかったし」
部屋に行かなかったのは事実だ。
でもそれは……。