蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—


今日は、課長が連れて行きたいお店があるからって事で、会社近くで待ち合わせしたけれど、誰に見られるか分からない。
課長には出世だとかそういう関係もあるだろうから、部下と一緒のところを見られたりして噂にでもなったら影響がでるかもしれないし……。

そんな心配をしていると、課長は苦笑いを浮かべた。

「向上心がないと思われるのは嫌だけど、俺は大事な人ができたらそういう存在を守れるだけの立場があればそれでいいと思ってるんだ。
もちろん、会社から与えられた仕事はきちんとこなすし、仕事を評価されてチャンスがもらえるなら挑戦もするけど。
でも、上の役職だとかエリート街道だとか、そういうのになりたいって思いはあまりないんだ」
「そうなんですか……」
「まぁ、変な噂が立てば優花も嫌な思いするだろうし、気を付けるに越した事はないけど。
でもあまり気にしすぎても出歩けなくなるしな。
特に優花は色々気にしすぎるから」






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