蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—
◇四年越しの約束



「え、従兄妹……?!」

翌週の月曜日。
お互い都合がつかなくてなかなか会えなかった知美と、やっとランチで一緒になれた。

話したい話題が話題なだけに、食堂じゃなくて外食にしようと知美が提案してくれたのだけど、どこもいっぱいで結局ファーストフード店に収まった。

色々とあったし報告も相談もたくさんあったのだけれど。
知美が「その前にひとつ言ってなかった事があるんだけど」と言った後に続けた言葉に、大げさじゃなく驚愕した。

「優花のところの藤堂課長と私、実は従兄妹なの」なんて落ち着いたトーンで言ってのけた知美が、言葉を失った私に微笑む。

「あ、誤解しないで。ずっと言おうとは思ってたのよ。
でも、タイミング計ってるうちに機会をなくしちゃって。
だって優花も悠兄もよそよそしくて何かありそうだったし」
「……悠兄?」
「いつもはそう呼んでるの。妬けちゃう?
優花が嫌ならこれからは藤堂さんって呼ぼうか?」






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