5人のヤンキーに守られて

ついに倉庫に連れてこられた!(泣)

私と緒都は菊田くんに連られて白龍の溜まり場(倉庫)まで連れてこられた。

緒都はキャーキャー言ってるし……

唄は椅子に座って阿部くんと仲良さげに話してるし……

そして私はここで固まってます。

唄、緒都私を助けてよ!

そんな私の心の声が聞こえたのか……

唄が口を開いた。

唄「す~ず!何やってんの?珠洲も早くこっち来て座りなよ!」

うぅ……唄は慣れてるのかもしれない……

それになんかずうずしくない?

初対面の私達が……

うん。

絶対ずうずしい!

唄は私に″こっち来て座りなよ♪″って言うけど……

私が人見知りなの唄知ってるでしょ!

もぉ!

最悪だ!!

唄「は~や~く~」

もぉ~分かったよ!

私は唄が座ってる椅子の横の椅子に座った。

『唄……』

唄「ん~?何ぃ?」

『なんか私達ずうずうしくない?』

唄「へ?何で?」

『何でって……だって私達初対面だよ?』

唄「はぁ?何で初対面なの!?」

いやいや初対面だって!

どうしたの?

唄!

『いやいや!完璧に初対面でしょ!』

唄「初対面じゃないよ?……あたしは……」

あたしは……じゃないよ!

唄の事聞いてるんじゃないの!

頭大丈夫?

ん?てか……今唄なんて?

あたしは初対面じゃない?

そんな感じの事言ったよね?

それってどうゆう事?

私はもう一度聞いてみた。

『は?今なんて言ったの?』

唄「だ・か・ら!あたしは初対面じゃない!って言ったの!」

『へ?何で初対面じゃないの?』

何で?何で?

唄「言ってなかった?あたし陽と付き合ってるの♪」

あぁ~だから仲良さそうに話してたんだぁ~…………って!えぇぇ!

はぁ?聞いてない!聞いてない!

『えぇぇ!うぎゃぁー!うそー!』

唄「うわっ!珠洲うるさい!」

なんか菊田くんと星風くんと南くん笑ってる!

阿部くんはゲームをしながらこっちをチラチラ見てる……

私はそんな唄を入れた5人を無視して緒都に聞いた。

『ちょっちょ!緒都!唄が♯∞&@∞の知ってた?』

緒都「はぁ?うそ~唄がぁ?知らな~い」

唄 爽 陽 悠 蓮 俊「「「「「「何言ってるか分かったんかい!」」」」」」

うわっ!皆声ハモりすぎ!

皆っていうのは私と緒都を抜いた6人の事。

緒都「へ?分かんなかった!(笑)珠洲何て言ったの?」

ガッターン!!

!!!!!!

うぎょっ!!

なんか皆倒れてる!

すると緒都が……

緒都「皆?何で倒れてるの?皆頭おかしくなったの?」

ほんとだよ!

すると皆が

唄 陽 悠 蓮 俊「「「「「ふ、はははは!」」」」」

な、何?

何で皆笑ってるの?

相変わらず神埼くんは雑誌で顔を隠してるけど……肩がこぎざみに震えている。

笑いをこらえてるの?

まぁいいや……

てゆうかとうとう皆頭いかれちゃったか……

緒都「で、珠洲、唄がどうしたの?」

あっ!そうだ!

『あぁ~そうそう……唄がね………………………………?あれっ?何言うんだったっけ?』

なんだったっけ?

う~ん……

ガッターン!!

また?

今度は何?

ここの人達は皆転けるのがお好きなようですね……?

悠「てか!お前そっからかよ!」

私が納得していると菊田くんが言ってきた。

『へ?はい…………えっ?…………なにが?』

するとまた皆がお腹を抱えて笑い出した。

えっ?今笑う場面どこにあった?

分からん!

この人達分からん!

蓮「ははは、珠洲ちゃん……珠洲ちゃんが言おうとしてた事は……唄ちゃんと陽が付き合ってるのを言おうとしたんでしょ?」

『あ…………そうだった……ありがと!星風くん思い出させてくれて』

そう私がお礼を言うとまた皆が笑い出した。

はぁ?今笑う場面あったっけ?

悠「プッ!お前そこ礼言うとこかよ!ププ」

と菊田くん

な、なによ!

フツー教えてもらったらお礼するでしょ!!

何なんだ一体?

『え?フツー教えてもらったらお礼するでしょ?』

蓮「まぁそうだね……珠洲ちゃん……教えてもらってお礼言うのは礼儀だね?あ!それと……星風くんじゃなくて蓮って呼んでくれる?俺星風くんって呼ばれるの慣れてなくて……」

『えっ!あっ……う、うん……』

蓮「じゃ1回呼んでみて?蓮って」

はぁ~?

無理そんな!

『へ?無理無理!』

蓮「何で?いいから呼んでみて?」

『うぅ……』

蓮「はやく!はやく!」

なんかニコニコしてるし……

『うぅ……れ、れ、れ、蓮くん……』

蓮「はい!珠洲ちゃんよく言えました!(笑)」

うぅ……恥ずかしい!

悠「何やってんだよ!お前らは恋人同士かっ!それに珠洲も照れるな!俺達の事呼び捨てにしていいんだぞ?なっ!お前ら!」

爽 陽 俊「「「あぁ……(うんっ!)」」」

うそっ!

ほんとに良いの?

『あ、ありがと!(ニコッ)』

私はニコッっと笑った。

悠「あっ!初めて俺達の前で笑ったな!珠洲!」

悠くんが言った。

あとの4人はコクコクとうなずいてる。

すると唄が

唄「珠洲は心を許した人の前でしか笑わないの……ね?珠洲」

爽「てことは俺達の事は心を許したって事か?」

唄「うん!そうゆこと(笑)」

緒都「そうなの!珠洲って凄く変わってるでしょ!」

緒都め、なんて失礼な……

でも私は緒都の言葉を無視して笑った。

『ニコッ!』

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