二人の王子と地味な私と
拓哉said〜

「………」
変なやつ…。俺は紺野紗季と言う人間を徹底的に調べあげた。
そこで高所恐怖という事をきき、聖夜にこう指定したのだ。
『高い所が好きらしい』
聖夜はそれを聞いてあの場所を指定した。
だから驚くのも当たり前だ。
聖夜は何も知らないのだから。俺はその時の紗季の焦った顔が楽しくてしょうがなかった。
俺の中ではこれからさきが面白くなるばずだったのに、紗季は予想外の行動をとった。
「!?」
まじかよ…。
予想では、怖がるはずだったのに…。
紗季はずんずんと先に行く。
「………変なやつ…」

本当…何なんだ…。
あいつ…。
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