キミとあたしの夏
家に帰った後も、今日の出来事が頭を何度も過ぎった。


あたしの筆談に疑問を抱かず、すんなり応じてくれたこと。


こんな、あたしと笑顔で接してくれたこと。



今まで、自分が思い描いていた世界には、



こんな人、存在しなかった。


あたしは、誰とも関わることが出来ない人間のはずなのに……。
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