アイツには惚れない!


はっと我に返るときには最寄駅の名前がアナウンスで呼ばれていた


これ以上読み続けたらきっと気づかないうちに駅を通り過ぎちゃう


いそいそと鞄の中に本をしまって携帯で時間を確認した


23時、か。


明日が最後の休日、明後日からは新しく決まった職場で仕事だ


自分の予定を確認してすぐに降りれるように出口の方近づこうとした


すると目の前に腕があってあれ?と思って顔を上げると男の顔が見える


あ、忘れてたこの状況


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