たとえ愛なんてなかったとしても
「そう......?
別にしたかったら、してもいいよ」


「いや、いいって。
また、不快な気持ちにさせるだけだと思うし」


「不快な気持ちにはなってないけど。
これから上達してくれたら、それで良いよ」



以前のことは想像していたのは違って多少がっかりしたのは事実だけど、不快だとは不思議と思わなかった。


経験豊富な男性もいいけれど、何も知らない人に私流に教え込むのも、それはそれで楽しみがあるかもしれない。

かえって自信がある人よりも、素直に努力してくれるかもしれない。


とかなんとか、まるでオッサンみたいなことを考える私、どうかしてる。



「そっか......。
......やっぱり、今日は寝る!

明日のヘビ掴み競争のために体力残しておかなきゃいけないからな!」



ヘビ掴み競争って、そんなに体力使うものなの?

しかも最初は歌の心配してたのに、いつのまにかヘビがメインみたいになってるし。
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