たとえ愛なんてなかったとしても
私じゃない、と必死に否定するカスミちゃんをつかまえて、頭のおだんごをグチャグチャにするヨンウンさん。

本番前になにやってんだ、この人たち......。



「メイクさんに怒られるからやめてください!

本当に私じゃないです!
ヨンウン兄より後に楽屋に戻ってきたんだから、食べられるはずないよ」


「まあまあ、ケンカしないで」



苦笑いしながら止めに入ると、ちょうどキャシーが戻ってきた。


メイクを終えたキャシーを見て、ボロボロになったおだんご直してもらってくる、とカスミちゃんが部屋を出ていく。


はぁ......、ヨンウンさんは普段は大人だけど、地雷踏むと面倒だ、と。
覚えておこう。


人のものを勝手に食べる人もどうかと思うけど、ヨンウンさんもヨンウンさんだな。

どっちもどっちだ。


失礼だけど、なんか小学生みたいな人たちだなと思ってしまった。
< 119 / 559 >

この作品をシェア

pagetop