たとえ愛なんてなかったとしても
まとまりのない話を続けていたら、携帯の振動音がして、俊輔さんがそれを見る。
「エリックさんだ、明日の仕事と、それから......、悪かった、って」
俊輔さんは携帯を見て、それから私の顔を一瞬見てから言った。
カバンの中から自分の携帯を取り出すと、私にも同じようなメールがきていた。
謝罪の言葉はなかったけれど。
俊輔さんには悪いことをしたと思っても、私には謝る必要もないってことだろう。
うんざりなのは本心だろうし......、うんざりどころか顔も見たくないのかもしれない。
それでも、何事もなかったのように明日の話をする辺りがエリックさんらしい。
彼らしくて、泣けてくるくらいだ。
ケンカをしたって、失恋したって、メンバーに嫌いな人がいたとしても関係ない。
何があったとしても、私たちは明日からも何事もなかったのように振る舞うんだ。
それがプロの、プロとしての......。
「疲れた......、もうやめたい......」
「エリックさんだ、明日の仕事と、それから......、悪かった、って」
俊輔さんは携帯を見て、それから私の顔を一瞬見てから言った。
カバンの中から自分の携帯を取り出すと、私にも同じようなメールがきていた。
謝罪の言葉はなかったけれど。
俊輔さんには悪いことをしたと思っても、私には謝る必要もないってことだろう。
うんざりなのは本心だろうし......、うんざりどころか顔も見たくないのかもしれない。
それでも、何事もなかったのように明日の話をする辺りがエリックさんらしい。
彼らしくて、泣けてくるくらいだ。
ケンカをしたって、失恋したって、メンバーに嫌いな人がいたとしても関係ない。
何があったとしても、私たちは明日からも何事もなかったのように振る舞うんだ。
それがプロの、プロとしての......。
「疲れた......、もうやめたい......」