たとえ愛なんてなかったとしても
日本料理China(キムチあります)、と日本語と英語で書かれていた。

突っ込みどころは満載だ。


海外の日本料理店は韓国人中国人が経営してることが多いのは知ってる。


美味しければ誰が経営しようが別にいいけど、怪しすぎる......。

この店はどの層狙いなんだ。



「あー......、他の店にする?
食べる前に行きたいとこあるなら、先に行ってもいいけど、どうする?」


「食べてからでいいけど、買い物したい。
服とか化粧品見たい」


「いいけど、旅行にきて、わざわざ服見るの?
日本で売ってるのとどう違う?」



素朴な疑問を口に出しただけなのに、これがまた良くなかった。

元々機嫌は良くなかったけど、この一言でキャシーは一気にムッとした顔になった。



「そう、アイデアも出さないのに人のアイデアには文句言うんだ。

私は買い物するから、別行動しよう。
俊輔は自分の好きなことしたら」


「ええっ!?
せっかくきたんだから一緒にいこうよ!

本当に、ゴメンナサイ!
俺が悪かった!
キャシーの好きなことしよう!」
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