たとえ愛なんてなかったとしても
「そっか。ふふ、ありがと。
気に入ったわ。いい子ね」



キャシーは楽しそうに頭を撫でてから、抱きしめてキスした。

くまに。



「......俺には?」


「えー?だって、くまが私にくれたんでしょ?

俊輔もしてほしかったの?」


「......うん」



じゃあ目つぶってと言われて、期待しながら目をつぶって待っていると、ふさふさとしたものが唇に触れた。


目を開けると、キャシーの唇じゃなく、もちろんくまのどアップ。

と、おかしそうに笑うキャシー。


いいけど!喜んでくれたならいいけど!
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