たとえ愛なんてなかったとしても
あまり騒がしくすると、隣の部屋の人に迷惑がかかるからと、いつもより控えめな声量で歌い始めるキャシー。
洋楽のバラードをすごく優しくて、安心できる声で。
ああ、リラックスできる......。
「......俊輔?」
やばい、ほんの少しの間だと思うけど、キャシーに声かけられるまで、座ったまま意識がなかった。
歌わせといて、なんて失礼なやつなんだ。
これじゃまた、機嫌を損ねてしまう。
「ごめん!つまらなかったとかじゃなくて、なんか安心できる声だったっていうか、なんていうか......」
「いいよ、分かってる。
眠いならシャワー浴びて、もう寝たら?」
慌てて謝ったけど、キャシーは穏やかな顔で微笑んでいた。
それを見たら、急に愛しくなって、なんだか胸がいっぱいになった。
俺は、キャシーが好きだ。
他人からしたら十人中九人が反対するような自由奔放な子でも。
未来なんかなくても、叶うことがなくても。
キャシーが......好きなんだよ。
洋楽のバラードをすごく優しくて、安心できる声で。
ああ、リラックスできる......。
「......俊輔?」
やばい、ほんの少しの間だと思うけど、キャシーに声かけられるまで、座ったまま意識がなかった。
歌わせといて、なんて失礼なやつなんだ。
これじゃまた、機嫌を損ねてしまう。
「ごめん!つまらなかったとかじゃなくて、なんか安心できる声だったっていうか、なんていうか......」
「いいよ、分かってる。
眠いならシャワー浴びて、もう寝たら?」
慌てて謝ったけど、キャシーは穏やかな顔で微笑んでいた。
それを見たら、急に愛しくなって、なんだか胸がいっぱいになった。
俺は、キャシーが好きだ。
他人からしたら十人中九人が反対するような自由奔放な子でも。
未来なんかなくても、叶うことがなくても。
キャシーが......好きなんだよ。