たとえ愛なんてなかったとしても
「このままだと全て上手くいかないんです。
私がエリックさんを諦めたら、彼を苦しめずにすむし、キャシーに対する嫉妬も今よりはマシになる。

本当に好きなら、諦めるという選択肢もあるんじゃないかと思うんです」



諦めるという選択肢。
ミヒの言いたいことが俺の中でも全てつながって、その言葉が重く感じた。

考え過ぎだと思うけど、まるで俺にもそうしろ、と言っているかのように聞こえる。


たしかに上手くいかないのなら、諦めた方が良い関係でいられるのかもしれない。

だからといって、そう簡単にいくのか?



「ミヒの言う通り諦めた方が、いいのかもな。

だけど、そんなに簡単に諦めることができるの?」


「できないです」


「だよな......ってはぁ?さっきと言ってること違うんじゃ......」



なんか疲れてきたな......。
深夜に疲れて帰ってきて、自分の部屋とはいえ予定外に掃除するはめになって。

あげくのはてには何を言いたいのか分からない的をえない話。
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