たとえ愛なんてなかったとしても
「一週間後にレイナちゃんとデュエット決まったから、練習しておいてね」
五分間の休憩をもらって練習室の床に座って、水を飲んでいたら、マネージャーに今後の予定を告げられた。
自分たちの持ち歌以外にも、時々他の歌手の曲をカバーしたり、音楽番組の企画でコラボしたりすることもある。
コラボする時は、たいていは相手とスケジュールが合わなくて、満足な練習時間はなく、練習は各自で、合わせるのは本番前の一、二時間だけ。
今回もそうだ。そして、今回の俺の相手は......。
「レイナちゃんと!?いいなぁ、炎彬くん。
僕も一緒にやりたかった!」
「私もレイナちゃん大好き。うらやましいです」
英俊にうらやましがられ、ミヒまで同意見みたいだ。
けれど、そんなにうらやましがられても、残念ながら俺はレイナってよく知らない。
五分間の休憩をもらって練習室の床に座って、水を飲んでいたら、マネージャーに今後の予定を告げられた。
自分たちの持ち歌以外にも、時々他の歌手の曲をカバーしたり、音楽番組の企画でコラボしたりすることもある。
コラボする時は、たいていは相手とスケジュールが合わなくて、満足な練習時間はなく、練習は各自で、合わせるのは本番前の一、二時間だけ。
今回もそうだ。そして、今回の俺の相手は......。
「レイナちゃんと!?いいなぁ、炎彬くん。
僕も一緒にやりたかった!」
「私もレイナちゃん大好き。うらやましいです」
英俊にうらやましがられ、ミヒまで同意見みたいだ。
けれど、そんなにうらやましがられても、残念ながら俺はレイナってよく知らない。